この防犯システムのポイントは先にも述べたとおり、建物に入る前に退散していただくということです。窓ガラスや玄関ドアなどを壊す前につまり家屋に傷つける前に退散願うことが第一です。次に不審者の映像記録を残すこと、その次にそのことによってその地区に不審者が入りにくくすることです。その上で不審者の逮捕につながれば完璧です。
これまでの防犯システムは警備会社と同様ガラスを破るか、サッシやドアをこじ開けられて初めて作動するものが殆どです。被害を発生させて始めて作動します。このようなシステムは防犯を個人の問題、その家の問題と位置付けて考えた対処方法です。これでは壊された方はその修理をしなければならず何より入られたという事実が気味悪い気分にさせてしまいます。
建物に手をかけ壊す前に感知し、作動させなければ意味がなく、そこがこの防犯システムの難しいところであり最大の特徴でもあるのです。病気で言えば治療ではなく予防なのです。それと防犯を個人の問題に帰着させず地域で対処すべきものと考えているところも他のシステムとの違いです。防犯をお互い意識し合うことでその地域に緩やかなコミュニテイーが形成される可能性があり、行政に提案したいと考える所以です。(藤原)