昨日の朝、通勤時に見慣れない風景を目にしました。13人の老人が片手にバケツ、片手にブラシを持ち、流れ作業のように間断無く歩きながらガードレールの掃除をしているのです。皆反射テープの付いたベストを着て、監督らしき人が黒板を持ってその様子の写真まで撮っています。咄嗟に「なんかの罰だろうか、ひょっとして受刑者なんだろうか」と思いました。ガードレールを掃除するという行為を目の当たりにしたのも初めてのことです。気になって調べてみると、ガードレールを掃除する小学生やガードレールの掃除専門業者などは見つかったものの、私が目にしたような光景を裏付ける物は見当たりませんでした。折しも昨日は13日。今年一番(体感)の寒空の下、少なくとも専業とは思えない仕草で前の人がブラシで「撫でた」ガードレールを再び「撫でる」13人の老人の列は逸らさねばいけないと思う好奇の視線を無理矢理引き戻す暴力的とも言える光景でした。(柳本)