先日5年程前に設計させていただいた住宅に手直しの相談で呼ばれた時のことです。そこの建て主さんが揮発性化学物質過敏症で困っておられました。昨年塗ったカーポートの柱の外部用オスモカラー(シックハウス対策用木部含浸塗料といわれている)を嗅いでもおかしくなるとの事です。
てっきり自分の設計した家がまずかったのかと心配し、詳しく聞いていきましたら、最初の3年ぐらいまでは何でもなかったようです。3年程経ったあたりに北京に行ってすごい黄砂に見舞われおかしくなり、日本に帰ってひどくなってしまったとのことでした。
西洋医学で治そうと色々試みたが全然症状が治まらず、漢方に掛かってようやく症状が治まりつつあるとの事でした。
今年も中国からの黄砂の飛来があり症状が出るので外に出ないとの事です。
そういえば私も20年ほど前北京に行きました。そのあたりから花粉症が顕われ始めたような気がし、黄砂が引き金になったのかなあと思い起こしています。
花粉症やシックハウス等アレルギーは個人の体質、あるいはせいぜい建築業界の問題と思っていましたが国際問題に発展する危険性を帯びていたとは改めて驚かされました。
北京オリンピック後訪れた人々が各国に帰った時、世界はどうなるのか心配です。藤原