屋根が葺きあがりました。勾配がゆるく、2棟の屋根(向こう側に見える同じ仕様の屋根)を下屋でつないでいるかなり大きな屋根です(投影面積でなんと約280?85坪あります)。屋根は板金屋さんが工事しますが、薄いとはいえ鉄板ですから細かい加工や完成時の綺麗さには板金屋さんの技術が如実にあらわれます。今回も見ての通りとても綺麗に仕上がりました。
屋根材には表面処理したガルバリウム鋼板(アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板)を採用しましたが、この材料は大変優れもので工場などあらゆる建築物・厳しい腐食環境にさらされる各種産業施設や産業機器、身近なところではレンジ・オーブン・エアコン・自動販売機などの電気機器などいろいろな場面で活躍しています。よくトタン板(溶融亜鉛めっき鋼板)と間違われるのですが、耐久性能で3?6倍、耐熱性、熱反射性、加工性に優れ、しかもアルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用及び自己修復作用で長期にわたって鋼板を錆から守るメンテナンスフリーに近い材料です。1972年にアメリカで開発された新しい金属素材で今後もさまざまな場面で活躍が期待されます。同じ年生まれの私も耐久性・自己犠牲と自己修復の精神を併せ持つべく今後も精進したいと思います。(石井)