5月半ばの週末に現在現場が進行中の「足立の家(仮称)」の建主さんと植栽の確認として浦和の造園屋さんまで行ってきました。「足立の家」は2階に9坪の中庭があり、そこに様々な植栽を計画しています。実際に植木を見て、外部のシンボルツリーにはアオダモ(写真左)、中庭の主木にはヒメシャラとジューンベリーが候補に選ばれました。初めて目にする木々も多く主木の足元に植えるハツユキカズラ(写真中)やナギイカダ(写真右)等はなかなか可愛らしい地被植物でした。 植木屋さんのお話で非常に興味深いお話がありました。昔から植え替えは5月を避けよ、といわれます。冬眠状態の冬から春になり芽吹いて葉を開き切った5月は植物にとってすっかり栄養も体力も使い切った状態なのだそうです。また、植物は枝を切ると切った分だけ元の枝まで伸びようとする性質があります。新築住宅で新たに木を植えると植木屋さんは樹形を整えたり成長を促したりする為に枝葉を落としますが、冬の間蓄えていた養分使い切り体力を失ったこの時期に土壌環境が変り枝葉を失うことは植物にとってかなり過酷な状況だというわけです。そんな植物の生命に溢れた園内は雨上がりということもあり空気が本当に美味しくて、それは何年か前に行った那須高原を思い起こすものでした。マイナスイオンをたっぷり含んだ新緑の甘い香りに包まれ、日頃の疲れも忘れるほどリフレッシュされた週末でした。「足立の家」は6月末の完成を目指し、まもなく内装の仕上工事が始まります。(中嶋)