台風前の大雨の中、老婦人が傘を1本余分に持ってバスを待っているという光景を目にしました。恐らく誰かを迎えに行く途中でさほど珍しい光景でもないとは思うのですが、雨の激しさと老婦人の何とも言えぬゆとりのある表情の対比が妙に心に残りました。コンビニですぐ傘が買える時代ですし、そうじゃなくても傘を持って迎えに行くくらいならタクシーにでも乗って帰って来いと言ってしまいそうな自分を省みると同時に、もう少し人間の係わり合いを大事にし、おおらかに生きることが出来るようになると良いなと50年後の自分に思いを馳せました。(柳本)