岐阜に行く機会があって、各務原市にある建築の“瞑想の森 市営斎場”を見ようとレンタカーを借りたときです。レンタカー屋さんの話では多分その住所では車で10分か20分くらいだろうとの事でした。備え付けのカーナビに瞑想の森とその他いくつか目的地を入れて出発しました。7,8分で高速道路に入りかかりあえて下を走っていましたがどうもナビに曲がれの指示がなくそうか十数分というのは高速道路にのるからかと思い高速道路に乗り換えました。
乗ってどうも気になり、これでいいのか今どこに向かっているのか見ようとしてもその画面が出てこず、またカーナビ付属のラジオがうるさく消そうとしてもどうしても消えません。同乗者が変なボタンを押したのか画面がぱっと変わり慌てて元に戻したりしていましたが、なかなか高速道路の降りるところもなく指示もでません。4,50分走ったらようやく高速道路を降りろとの指示が出て、降りてこの道をとにかく走れとのこと。走ること1持間、どんどん山の中に入っていく。おかしいなこんなところに斎場があるはずないだろう、もしかしたらやはり別の目的地に向かっているのではとあせっていたら、道路の案内板に瞑想の森という文字が見えました。そうかやはり良かったかとそのまま走り山の上の方に向かっていきました。実は心の中にはかなり前からある確信的不安がどんどん肥大化して来ていました。とうとう山頂近い平らなところの行き止まりまできました。あたりに小さい休憩所があるだけで斎場らしき建物は全く見当たりません。正面に確かに瞑想の森という看板がありました。
そこは確かに岐阜県恵那市の山頂散策路、瞑想の森というところでした。
やはりカーナビに魂を売るものではありません。
正に迷走の森を走らされるのがおちです。(藤原)