建築の世界というものは、業界的にも仕事的にも変に固いところがあります。
そういった固さの対極にあるとも思われる所謂「IT企業」と呼ばれる世界の人々がクライアントとなった時、どんな建築物が出来ているか、2つの例を紹介したいと思います。
Google本社:http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/7290322.stm
子供の頃、家にこういうのがあったらいいなと思っていたものが実際に設置されていて、それを大人たちが嬉々として(?)使っています。絶対に建築雑誌では取り上げられないタイプの建物ですが、非常に楽しくていいなと思います。こういった社屋は、社員に自律性がないと無理だと思うので、Google社員の優秀さが窺い知れます。結設計にこんな施設があったら年に何件設計が出来るでしょうかね…
元Steve Wozniak(アップルの共同設立者)の家:http://www.300santarosa.com/film.html
最初の方は、よくあるカリフォルニアの高級住宅ですが、中盤出てくる洞窟は、カリフォルニア科学アカデミーによる設計だそうで、本物の化石が埋め込まれているようです。売れたかどうかはわかりませんが、お値段は700万ドル。ベッドルームが4つにバスルームが7つ、プールと洞窟が1つずつに絶景が付いてこのお値段。ご興味があれば是非!
こういうものを造りたい、というわけでもないのですが、つい忘れがちな「楽しさ」を思い出す為に時々見返しています。(柳本)