昨今の技術の進化は設計者にとって迷惑なほど住宅設備に対して影響を与えていますが、新しい技術を使ったもので「これは良い」と思える製品は意外と少ないように思えます。いいなと思える新製品はほとんどがローテクというか、簡単な原理に基づいているものが多く、今回の写真の暖房システムも仕組みとしては熱線に電気を通すだけのようなものですが、電気料金の制度と物理的特性を上手く組み合わせてあり、建物の形状により上手くフィットすれば説得力のある製品となっています。どうも実生活でも新しい技術を駆使してやろうとして無駄な時間を過ごしてしまっていることが多く、何のために行動しているかを見失わないように日々過ごして生きたいと思います。