私の実家は鉄工業で隣に工場があるので、カーンカーンという音を聞きながら育ってきました。工場裏にある鉄の破片・廃材で何か作れないかな思い、照明器具を作ろうと思いたちました。鉄の錆びた部分に反射する柔らかい光や、エッジの効いた鋭い光など、どんな光が出るかなと想像しながらデザインを考えるのはとても楽しいです。鉄板をプレスカットやベンディング、穴あけ、溶接、サンダーなどをして作成していくのですが、薄い鉄板に溶接する際に溶けてしまって穴が空いてしまったりなど、出来上がるまでにはいろいろな失敗や困難、危険があります。そうしながらも、自分の頭の中で考えたデザインを自分の手で形にしていく作業はとても楽しいものです。