茅野の家 配筋検査

先月末に、長野県茅野市に計画中の別荘の配筋検査に行きました。
敷地は蓼科高原の別荘地内で、それほど山岳地帯でなく高低差もゆるやかで、アクセスもしやすくとても良い環境です。
敷地面積は1200平米以上あり、いつも苦労している建蔽率や北側斜線、高度斜線などの心配はほぼありませんでした。かといって設計計画が楽かと言うとそうでもなく、恵まれた敷地にいろいろな可能性があるだけに、試行錯誤する幅がたくさんあるという難しさもありました。

見晴らしを優先にして、広大な敷地と遠くの景色を見渡せるように2階にリビング・ダイニング・キッチンを配置し、1階よりも2階面積を広くしてプランを正方形にまとめ、広い敷地に対してシンボリックな形状にする案もありました。この案は、寒冷地域では深基礎となるため、コストが高くなる基礎工事を少なく出来る利点がありました。
最終的には、広い敷地との繋がりを優先にして、リビング・ダイニング・キッチンを1階に配置し上部は吹き抜けとする計画になりました。外部にはリビング・ダイニングから続く広いウッドデッキを設けることも出来、1階にしたリビングに設ける薪ストーブの温暖効果も十分に発揮できます。
全体的に南側に間口を広くした長方形に大屋根を架けるという形状になりました。

新宿からあずさで2時間ほどの距離ですが、とても良い場所で、現場に行くのが毎回楽しみです。