ゴールデンウィークが近づいてきました。
昨年のゴールデンウィークは京都に行き、近代建築をいくつか見てきました。
京都といえば神社仏閣や庭園を観に行かれる方が多いと思いますが、実は京都市内には近代建築が数多く残っています。
その時に見た建築の一つ、京都文化博物館別館です。
元は日本銀行京都支店として建設されました。
設計は東京駅の設計などで有名な辰野金吾です。
外壁のレンガと目地のアップです。
この目地は覆輪目地といい、目地の中央が盛り上がった手の込んだ処理です。
東京駅の復元の際にしばしば取り上げられていたディテールですが、ここにもありました。
辰野金吾が好んで用いた手法だそうです。
こちらは旧・京都中央電話局です。今は新風館という商業施設として改修・利用されています。
設計にはパリのポンピドゥー・センターなどのいわゆるハイテク建築で有名なイギリスのリチャード・ロジャースが関わっています。
外観はオリジナルのものを上手く保存していますが、中庭にはロジャース氏の作風が表れています。
京都にたくさんの近代建築があったり、ハイテク建築があったりするのは意外な気もしますが、今残っている京都の古い建築物も建てられた当時は最新の技術で建てられていたはずです。
京都の人が実は「新しいもの好き」だと言われる理由が垣間見えた気がしました。