システムキッチンを利用した対面キッチンのこだわり
メーカー品のシステムキッチンを使用しつつ、ちょっとした工夫を足した対面キッチンです。
システムキッチンを使うことで、価格を抑えつつ、オーダーキッチンに近い意匠性も併せ持つことが出来ます。
カウンターの上に立ち上がりを設け、カウンターの奥行を伸ばした部分の上に棚を設けています。そのため食堂側からは、キッチンカウンターの上が隠れます。
ただ単に立ち上がりを設けただけでは、キッチンの近くに来るとキッチンカウンターの上がのぞき込めてしまいます。棚があることで、近くに来てもカウンターの上を隠すことが出来ます。
棚までの高さは、1.2m以下になるようにして、なるべく圧迫感がない様に注意しています。
キッチンカウンターの人工大理石が伸びていて、伸びた部分に調味料や鍋等をちょっと置くスペースとして使うことが出来ます。通常のキッチンカウンターの奥行は、65cmですが、それを90cm程にします。
カウンターを同一面で伸ばすことがポイントで、お皿や鍋などを場所を気にせず置けるように同一面にこだわっています。段差を設けた場合皿や鍋を段差に跨っておくことは出来ない為です。
キッチンカウンターが同一面で奥に伸びているので、調理に必要な調味料や鍋・皿等を奥に置いておくことが出来ます。
また、キッチンから食堂・居間を見ることが出来るのはもちろんのこと、屋外を見ることが出来ることも重要視しています。
屋外が見得ると、庭で遊んでいる子どもの様子を見ながらキッチン仕事をしたり、天候を何気なく確認できるなどが出来ますし、そして何より気持ちが良いです。
キッチンと居間・食堂が一つの空間になっている様に感じられながら、ある程度仕切られていて、雑然としたキッチンの中が居間・食堂からあまり見えない様になっています。
また、居間・食堂の音(TVの音など)を小幅板天井で適度に吸音できるようにしているので、TVの音がうるさくてキッチンの中にいる人と居間・食堂にいる人との会話が出来ないということがなくなります。
キッチンのバックカウンターの高さは、キッチンカウンターと同じ高さではなく、食卓等と同じ高さの70cmにしています。その高さにすることで、上部の吊戸棚を下げることが出来、ちょうど使いやすい高さ(床から1.2m~1.6m位)の部分に収納量を増やすことが出来ます。
吊戸棚が下がってくると、頭が吊戸棚にぶつかってバックカウンターでの作業がしにくくなりそうですが、吊戸棚の奥行を35cmに、バックカウンターの奥行を50cm程にすることで、作業はしやすくなります。
カウンターの奥行を伸ばした部分の下は、キッチンメーカーのキャビネットを使用せず、建築工事で収納を製作します。
建築工事で製作するので、オーダーキッチンのように自分好みの面材でそろえることが出来ます。
カウンター上の立ち上がりがあることで、奥のバックカウンターの上に置く機器(炊飯器・コーヒーメーカー・トースター等)があまり見えません。