「伊丹の家」エピソード・1
伊丹の家の建て主さんは、二度目の家づくりで、私共は二度も設計させて頂いた貴重な方です。最初の家は、下の写真の千葉県で建てられ、私共の事例にある「戸神台の家」です。
その時の敷地は県が開発した分譲地内にあり、南側道路を隔てた向かいは市街化調整区域の畑で、そこには建物が建つことはなく、年中陽が入る住まいです。二階に在来工法で手作りした風呂があり、家の中心が階段と吹き抜けになっていて、外からは想像しにくい空間を持った家です。そこの分譲地内にはその建て主さん始め、住まいをとても慈しんでいる方が多く、各家の建物だけでなく、庭づくりにも趣向を凝らしていて、歩いていて楽しくなる街です。詳しくは事例紹介か関連ブログをご覧下さい。
その建て主さんが、仕事の関係で関西に引っ越すことになり、慈しんでいたその家を手放さざるを得なくなり、売りに出しました。最初1年ぐらいで買い手が付けばいいと思い、不動産屋さんが建物価格を安くしないと売れないと言われたのに、家を手放したくない想いもあり、自分なりの値付けで出したところ、一ヶ月もしないうちに買い手が付いてしまったとのことです。
さらにその方とは別にまた、私どもの事務所に相談にみえた方がいて、私どもの所に来られた理由を伺ったところ、中古物件を探していて、「戸神台の家」をこれだと思って申し込んだところ既に買い手が付いていて購入出来ず、気になり、その家の設計者を尋ねてきたとのことでした。