家も育てる ~子供部屋とワークスペース~

新築完成から7年経過した建て主から

「子供の個室を作りたい」

というご要望から始まりました。

2階のオープンなファミリースペースは、子供室と3帖程のファミリースペースに、そして1階の9帖の個室は、6帖と3帖に分けて子供室と趣味室にする計画です。

2階リビングの開放性が損なわれずに個室を確保させるために、天井まで壁をつくらず、上部はアクリル板の壁としました。これにより、音は遮断しながら、光を通し、視界を遮ることなく広がりを感じることができる空間となりました。

個室ができても、ファミリースペースの片隅に作った机は日当たりもよく、ここでよく宿題をやっているそうです。個室を設けるだけでなく、ファミリースペースも残すことは、家族の距離感に温かさが生まれます。

 

1階の個室から分けられた3帖の個室は、当初の趣味室ではなく、現在はリモートワークとなっている奥様のワークスペースとなりました。パソコンを置き、集中したいときには扉を閉めて籠ることができる、ちょうどいい空間です。

コロナ禍により、これまでの働き方が大きく変わっていますが、3帖あれば十分なワークスペースを確保することができます。

今回は住居内で間仕切りましたが、庭先の小屋を仕事部屋とすることで通勤時間0分の非接触型オフィスとすることもできます。

これから変化し続ける生活に対応するべく、家も変化し続けていく必要があるのかもしれません。