世界中を脅かしたコロナも減少傾向となり、少しずつコロナ前の日常を過ごす瞬間が増えてきました。
来る2022年6月25日の土曜日、建主様のご厚意により「鎌倉山の家」の内覧会を開催できることになりましたのでお知らせします。
鎌倉山にあるこの土地は段差がある土地で、その高低差は2mを超す場所もあることから、申請手続き含め計画は慎重に練られました。そのポイントのひとつは『高低差のある土地の計画 鎌倉編①』をご覧ください。
また、アプローチ階段のRC壁については、建物一体とせず擁壁としての扱いにしています。この擁壁については『高低差のある土地の計画 鎌倉編②』でご紹介しています。これら崖に対する計画に関するお話しを含め現地をご確認いただける機会となります。
敷地は、区画内だけでなく前面のメイン道路からも高低差があることから、メイン道路からリビングの高さは実質4階建ての高さに相当し、視界を遮るものがありません。この土地の段差をうまく暮らしに活かすため、断然見晴らしのいい2階はパブリック空間、1階をプライベート空間としました。リビングのコーナー窓は、この土地だから取り入れることのできる借景となっています。リビング天井は、これまで私どもが数多く施してきた小幅板天井ではなく、軒先まで伸びた垂木見せた天井です。コーナーをR加工にした内壁と相性のいい珪藻土クロスはホワイト系でまとめ、壁面に反射するテープライトの灯りが柔らかに映ります。
そして生活に必須となる収納計画。まず玄関正面に設けたシューズインクローゼットは、扉を開けると床を張っていないことから基礎仕上げがそのまま現れます。これは工事費を少々安くするだけでなく、収納内に床下を含んだ高さを取ることで階段下スペースも十分な収納空間とすることができるうえに、立ち上がりを塞がないことで床下点検口を兼ねています。次に主寝室クローゼットに設けたパイプスペース分の奥行きには可動棚を設置。さらにキッチンに並んで設けたパントリーには、一切無駄のない幅で設置し、大容量の壁面収納が付きました。空間の隙間を利用した収納計画となっています。
これらの収納については、是非現地で実際ご確認ください。
そのほか、この日も熱い空気が流れ出ていました。オリジナル棟換気も設置しています。
壁内から屋根へ空気を流すための通気層は、熱い空気を逃がす温熱環境の省エネに関与するだけでなく、壁体内の結露防止に重要な役割を担っています。結露は状況によっては雨漏りかと思わせるほどの水分量で建物に悪影響を及ぼします。故に空気の流れを計画し、通気層をしっかり確保することは建物の寿命に直結します。こちらは屋根の上に設置されているので当日実物を見ることは難しいかもしれません・・・。しかし実際目にすることができる箇所だけでなく、このように家づくりには目に見えない重要な箇所が複数含まれています。家づくりは、これらをひとつひとつを確認することが我が家を長持ちさせるヒントとなります。
リモートワークの定着により、都心での定住にこだわらず、自然豊かな生活を求めて移住する方が増加し、NPO法人 ふるさと回帰支援センターでは、コロナ禍にも関わらず2021年の移住相談件数は過去最高の件数だったようです。コロナにより、暮らし方を見直すきっかけとなった今、これからの住まいのあり方を試行錯誤している方の意見も是非お聞かせていただきたいと考えています。
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内覧会は完全予約制となっております。
内覧希望の方は、下記の内覧会申込フォームよりお申込みください。
折り返し住所などお知らせします。
コロナ対策として、マスクの着用お願いします。
また、当日体調の優れない方の参加はご遠慮ください。
なお、同時内覧の人数によっては、来場時間を調整させていただくことがあります。
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■ 場 所 : 神奈川県鎌倉市鎌倉山
■ 日 時 : 2022年6月25日(土)14時~16時
■ 交 通 : JR大船駅または鎌倉駅よりバス20分
バス停 鎌倉山下車 徒歩5分
※終了いたしました。