鎌倉の家 計画案? 「明るさと開放性」

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敷地が変わって最初の計画案です。

敷地の東側は、建築中の隣家の影で暗くなることは確実でした。(この敷地を確認した頃にちょうど住宅建設の工事がはじまったところでした。)
敷地の西側には細い道路があり、その道路為にセットバック(図面の濃い緑色の部分)が必要で敷地として使える幅が狭くなるのも分かりました。セットバック部分は、将来道路の幅を拡張する為の部分なので、建物が建てられません。
ただ、その西側道路があることによって、西側からの光が期待できそうでした。

そこで、まずはオーソドックスに敷地の北側に建物を寄せ、なるべく南側に開放された空間として庭と駐車スペースを設けた案を考えてみました。
こうしたプランは、「コの字型」プランより引っ込んだ部分や出っ張り部分が少ないので、外壁面積、窓の面積が小さくなり工事費が抑えられるメリットがあります。

1階の東側は、どうしても隣家の影で暗くなりそうですが、ここにはそれ程明るくなくても良いクローゼットやトイレなどを設けました。
浴室は、バスコートを北側に設けて明るさを確保します。浴室は普通は夜使うところなので暗くても良さそうですが、明るい浴室だと昼間にお風呂に入りたくなりますし、脱衣洗面室に洗濯機を置くことが多いので、洗濯をしているときに明るいと気持ち良いですから、なるべく浴室は明るくするようにしています。
前の敷地と同じで、北側の食堂への陽光がお昼過ぎにはデッキ上から階段上の吹き抜けを通して取り込めるように、2階居間の西にデッキを設けました。

と、ここまで考えましたが、明るさは問題無いとしても西側は道路なので、プライバシー上開放性をあまり高くする訳にはいきません。西側の開放性を高めると、道路を歩いている人達から中が覗けてしまいます。

1階の明るさを確保しつつ、開放性も高く、プライバシーも守れる方法が必要です。

そこで、次の案です。
それは次回につづきます。