聖蹟桜ケ丘の現場までは、通る度に写真を撮ってしまう、ほっとするような景色の生産緑地が残されています。南側の開口の外に張り出す2階のバルコニーからもその景色が望めます。木製建具が入るまでは、真冬なのにとても風通しがよく、若くて元気な棟梁を泣かせています。北東は高い木々の育つ裏山も残っており、食堂や浴室ではその眺めが楽しめます。どんな敷地もそこにしか生み出せないおもしろさがあると思います。高低差のもたらす費用・設計面での困難さもありますが、この贅沢なロケーションをきちんと活かした建物にできればいいなと思います。