大きさ

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写真は先日相模原の現場で建て方が行われたときのものです。敷地に引きが十分にあって横長のかたち全貌が見渡せるため、結構大きな印象を受けます。

人間の大きさを把握する能力というのは意外にあいまいなもので、工事が始まる前に建物の位置を出すための水糸を張った時点ではだいだいの場合、図面で見ていたより気持ち小さいように思われることが多いです。建て方が済み、3次元のかたちがあらわれてくると、今度は思っていたより大きいですね、という感想を聞くこともしばしばあります。そして、竣工してみるとやっぱり6畳は6畳ですね、という感想も聞かれます。逆に言えば、そのあいまいな目の能力を生かして場の設計をしていくのが設計屋の仕事であって、人間の目の働きそのものにも強く興味を抱いてしまいます。(大庭)