階 段

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上昇するという、家の中でも特別な仕掛けとなりうる階段は、設計していても(時には余計な)力が入る部分です。住宅雑誌などでも階段の写真というのは見せ場として使われがちです。また、結婚式場のパンフレットでは階段を登る花嫁の写真が定番ですし、蒲田行進曲などの演劇や映画でも階段はしばしばメインシーンで使われます。

先日、点検でお邪魔した新小岩の家(結設計ホームページ内、設計事例からどうぞ)には、家の中心に階段が鎮座しています。目立つ場所だけに、悪目立ちしない階段にしなければと、かなり設計に時間がかかりました。なんとなく上り下りしたくなるような、しっかりしていながらも温かみのある階段の設計を目指しましたが、今回それが達成されたか否かは建築主のみが知るところです。

余談ですが、点検の際にシアタールームを体験させて頂きました。その時に、意外にも(というか意外な分野の)音楽の趣味が似ているということが発覚しました。思えば建築主と自分の趣味の話をすることなど今までは殆ど無かったように思いますが、これからは少しそういった会話も絡めてみようかなと思いました。ともあれ、楽しい時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。