建物周辺の防犯エリア設計の考え方

相変わらず色気も面白みもない文章で申し訳ありませんが、一段落がつくまでしばらくはご容赦ください。

このプロジェクトの防犯方法の前線は建物外周と境界線までの間です。その間に入ってきた不審者を確実に感知することです。 ところがそこには客もくれば宅配便の人やメーター検針の人も来ます。だんなが午前様で帰る事もあります。うっかり住人が掃きだし窓から庭に出ることもあります。猫や犬、鳥の場合もあります。これらの人と不審者とを区別できないといけません。

不審者を確実に感知するためには、外部の人間が入っていいところとそうでない所を明確にエリア分けをし、その境には普通なら出入りしそうにない柵や植え込みなどを施し間違っても他人が足を踏み入れないようにします。

その上で他人が出入りするエリアの窓やドア等の開口部には完璧なまでに格子、錠、シャッター等で侵入しにくい構造で建築的に防御を施します。他人が入らないはずのエリアの開口部周辺は感知機とカメラで完璧に捕捉します。そのエリア分けを考える際配慮すべき要素を次に列挙してみます。

1.門扉及び来客者がドアホンを押す位置。2、郵便受け、新聞受けの位置。3、電気、ガス、及び水道メーターの検針者の立ち入る範囲。4、自転車置き場、車庫又は駐車場の位置と住まいの出入り口までの通路。5、勝手口と道路までの通路。6、お隣とのショートカットの連絡通路、7、周囲のフェンスや塀の形状、8、門から玄関までの通路。9、掃き出し窓の位置。10、物干し場。

上記の要素を検討の上監視区域はどこからどこまでにするか決定します。鳥や猫などの誤作動は感知機を引っかかりにくい位置に設置することで防ぎます。

さらに全員出かけて留守にするとき、真夜中、女性や子供だけで無用心な時等の三種類ぐらいの状況を設定し、感知した時の反応をその状況によって変えることで対応します。(藤原)

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