今日は集成材の現場を見学に来られた、若手建築家の小口亮さんから大変興味深い話を伺う機会がありました。「教科センター方式」(生徒がホームベースから毎時間クラスの時間割にそって、それぞれの教科ブロックに移動して学習するのシステム)を取り入れた学校の設計に携われており、ソフト面、ハード面、システム面から、教育の現場を変えていく方法についてです。中でも興味深かったのが、教室から教室への導線を複数用意するだけで、移動の時間を人とずらしたり、どこかに寄り道したりと、生徒の行動パターンがかわってくるという話。おとなしかった私は(?)、短い休み時間に何をするわけでもなく、なんとなく居心地悪く自分の席に座っていた覚えがあるので、そんな学校に通いたかったなあ、と何十年も前のことを思い出すのでした。公共の場所での人の心理や行動と空間のあり方の話は新鮮で、改めて建築にできることを考えさせられました。(青島)