子世帯の敷地内に建てた親夫婦のための小住宅
この家は、建主の奥様のご両親を近くに住まわせたいと、子世帯の敷地内に建てた住宅です。
子世帯の家▷「つくば市郊外の家」
結設計の設計で建てた住宅の建て主さんから完成から4年ほどたった頃、奥様の両親がまだ元気な内に近くに住まわせたいというお話しがあり、計画が始まりました。
子世帯の敷地は、将来仕事で活用することも考えて広さに余裕がありましたので、その敷地内に両親のための住宅を建てることになりました。
ご夫婦のために、必要な面積で良いとのことで、床面積を過剰に広くしないようにしつつ、狭苦しさは感じないような設計を心掛けました。
冬場に多い温度差で起こるヒートショックの対応策
ヒートショックは、10度の温度差があると起こりやすくなると言われており、暖かい部屋と、寒い廊下や玄関、トイレの温度差を考えると、ヒートショックは家のどこでも起こる可能性があります。
その温度差を起こさないように、家全体を暖めることができるように基礎蓄熱暖房を採用しています。
今後介護が必要になった時の場合を考え、車いすの仕様も考慮した引戸の幅や、洗面台の寸法など、トイレを寝室からも入れるようにするなど、先のことも考えた親のための住宅です。
隣に建つ子世帯の住宅の様子も感じつつ、あまり気にならないちょうどよい離れ具合になっています。
つくばの離れデータ
所在地 :茨城県つくば市
構造 :木造 平屋建て
敷地面積 :289.36m2(87.53坪)
建築面積 :69.16m2(20.92坪)
延床面積 :65.42m2(19.79坪)
建蔽率 :23.90%
容積率 :22.61%
施工 :霜村建設
設計監理 :結設計 藤原・加藤
写真撮影 :結設計 加藤
玄関ホール。下足入れを飾り棚にもできるようにカウンター収納とし、上部は洞床風にして、曲線を使用してやわらかい印象になるようにしています。玄関を入った正面は、床ガラス窓になっていて明るい玄関。
ダイニングはコーナー窓を設け、明るさを確保するとともに、隣に建っている子世帯の家の様子を感じられるようにしています。
キッチン。冷蔵庫は、リビングから見えない位置にしています。
キッチンからダイニングのコーナー窓。明るく開放的なダイニング。
ダイニングから、リビング・玄関ホールをみたところ。開口を広く取り、明るく開放的な空間。
左側に見えるのが、子世帯の家▷「つくば市郊外の家」