安曇野の家

20年以上前に東京でRCの住宅を設計させていただいた建て主さんが、安曇野への移住を考えているということで、移住先の計画がスタートしました。
当面は別荘として使用し、数年後に永住を予定している住宅です。

母屋と離れの二棟建て平屋の母屋南面です。

式台付玄関です。ホール床は畳敷きです。

居間から庭を望む開口部サッシを両脇に引き込んで、居間からデッキ及び庭先へと連続させています。

キッチンから食卓とコーナー窓を望んだところです。

居間食堂の引き込み障子を建込みました。

食堂から居間を見ています。居間には薪ストーブが設えてあり、和室入り口の上にはトップライトを設けています。

母屋と離れの渡り廊下です。軒裏は、母屋が私どもがよく使用する小幅板天井で、離れが伝統的な化粧垂木現し仕上げです。

離れの和室の東南の角は開口部になっています。

角の開口は襖で閉じることができます。

和室には銀閣寺の東求堂を模した床の間を設えています。

床の間の開口は引き込み襖を引き出せば、正月等の晴れの空間の床の間の壁になります。

床の間の壁は、順番に手前に引き込み襖、床の間壁用引き込み襖、引き寄せ障子、引き込みガラス戸、引き込み網戸、引き込み雨戸が設えています。

床の間の床は地袋の収納の天板になっていて、その下に足を入れておろせば、文机にもなります。

床の間すべてを無かったかのように、隠すこともできます。

母屋の和室(予備室)は天井壁、和紙貼りです。そこはあっさりした簡易床の間です。

東南の庭からの散策路です。

撮影:結設計 加藤

安曇野の家データ
所在地  :長野県安曇野市
構造規模 :木造平屋 二棟建て
延床面積 :135.79㎡(44.55坪)
敷地面積 :1489.97㎡(451.50坪)
施工   :有限会社カツノ工芸建築
設計監理 :結設計 藤原・近藤