低価格でもこれだけできる、中古賃貸マンションのリノベーション事例です。
築40年程の、図のような古い間取りのマンションは全国に数多くあります。このままだと借り手がいない、賃貸人の退出で、必要なクロスの張替え等だけでも相当額かかってしまいます。クロスだけとか、水回りだけとかの部分改装でも、思っている以上に改装費がかかります。それならと、いっそ全部取っ払って、間取りも含め、現代風に全面改装した事例です。
古い板の間 6畳と畳の部屋6畳二間を間仕切りを取っ払って、いつでも取り払える、吊建具の可動間仕切りで、二部屋にもできる、フローリングのワンルームにしました。
吊間仕切りを取り払うと下のようになります。
壁付けキッチンも
位置を90度変えて対面式キッチンにして、
ダイニング側はもとはこんな感じでしたが
キッチンカウンター収納を設け、キッチンの後ろには、冷蔵庫と食器棚スペースしました。ドアホンもテレビモニター付きのインターホンに替えました。
古い セット型洗面化粧台も
シンプルな洗面台とメディシンボックスにし、洗濯機置き場と衝立で分離しました。
プリント合板の古いトイレも
新しいタイプのトイレに変身させました。
もちろん古いお風呂も、狭い入り口の躯体を壊して、
広げて、掃除のしやすいユニットバスをいれました。
ただの玄関前廊下も
廊下脇の壁を取り払い、収納間仕切りにしました。
個室にしか使いようがなかった狭い、カビがちの北側の部屋も
断熱材を附加し、部屋も少し広げて、ベット二つが入れられる広さにしました。サイドにはクローゼットと収納を設けました。
このような形式の古いマンションは、少しの直しでも予想以上に費用が掛かってしまいます。今回の事例は、55㎡の3DKですが、床を無垢のフローリングに全面張替えし、北側の部屋の断熱性能をアップして、400万円程の予算で実現できました。但し、単純に工事屋さんに全面改装でとお願いしますと、1000万円前後の見積もりが出てくる可能性があります。費用アップになりそうなポイントを上手に避けながら間取りや内容を考える必要があります。マンション改装に悩んでおられる方への参考の意味での事例紹介です。