この「 飯能の家 」の建主さんは3人のお子さんを持つ30代の夫妻です。子育ての環境として、ゆとりがあり、通風や採光を考慮した開放的な空間、また自然素材にもこだわった住宅を要望されました。
敷地は南北に細長い敷地で、南側からのアプローチ。前庭を通って北側に配した住宅に辿りつきます。玄関の隣には、趣味の為の工房を設けました。工房は土間でそのまま土足でアクセスでき、庭へもそのまま出れます。吹き抜けにしたリビングに隣接して階段があり、階段を上がった2階にはスタディスペースを設けました。横方向だけでなく縦方向にも、薪ストーブを中心に家族スペースを一体化させ、開放的な空間を構成しています。
リビングの天井は米松の小幅板を目透かして張り、天井内に吸音材を入れる事で室内の音環境に配慮しています。天井と床には無垢材を用い、壁面には白い左官材で仕上げることで、空間にコントラストをつけました。
飯能の家の現場の様子は、ブログ記事でも紹介しています。併せてご覧下さい。
飯能の家データ
所在地 :埼玉県飯能市
家族構成 :夫婦、子供3人
構造 :木造2階建て
敷地面積 :536.68m2(162.34坪)
延床面積 :199.85m2(60.45坪)
施工 :細田建設株式会社
造園 :高田造園設計事務所
設計監理 :結設計 藤原・青島
玄関ポーチと前庭。軒先の樋は隠し樋にして屋根の中に隠しています。
玄関ポーチからアプローチを見る。ポーチ右側に物置、左側に工房があります。
玄関から中庭を見通すことができる。右側が工房。
リビング。天井は吸音仕様の米松小幅板目透かし張り。トップライトからの光が入って明るい空間です。
薪ストーブは調理でも活用される。後ろの腰壁は放熱のため二重壁となっている。
居間から食堂、吹き抜けを見る。居間のテレビの裏は階段。
吹き抜けに面した家族共有のワークスペース。居間や食卓以外でも親子で作業ができる。
玄関ポーチの隣にある工房。
工房・玄関・居間・薪ストーブの窓を見る。工房の窓は引き込み戸になっていて、引き込むと工房と中庭が一体化する。
食堂前デッキから工房を見る。食堂にいても工房の気配が伝わる。
ハーフユニットバスを使って壁をヒノキ板張にした浴室。バスコートを設け開放的な空間。
アプローチの夕景。雑木林のようなアプローチ。道路からは、木々の向こうに家があるように感じられる。アプローチでは、四季の変化が楽しめる。