木々に囲まれた傾斜地に突き出たように建っている住まいです。広い敷地の中、敢えて崖側に配し、更にデッキを張り出して積極的に眺望を取り込み、斜面下の桜並木を見下ろす様にリビングスペースを設けています。
今回の土地は崖上の土地でした。土地に高低差がある場合は、がけ条例(千葉県HPより)を考慮しながら計画する必要があります。
建物本体は、崖下から30度以内に建築し、杭や擁壁等で工事費が増額となる要因は避けながらも、崖上の眺望を活かす工夫として、構造上建物本体とは切り離したバルコニーを2階リビングから迫り出しました。
2階リビングから続く広々としたバルコニーからの眺望は絶景です。
斜面、高低差といった敷地の不利な条件に、趣の異なる三つの庭を対峙させる事で、空間に違った個性を持たせ、豊かな居住空間を創る事を目指しました。
写真撮影:齋部 功・結設計 石井
所在地 :千葉県成田市
家族構成 :夫婦、子供2人
構造 :木造2階建+車庫部鉄筋コンクリート造
敷地面積 :729.2㎡(220.5坪)
延床面積 :296.3㎡(89.6坪)
施工 :小林建設
設計監理 :結設計 藤原・石井