この「 横浜の家 」では、一般の鉄骨の隅木を天井の中に仕込むことで、通常の木造住宅よりも大きな空間を実現することが出来ました。この空間は当事務所の特徴である吸音仕様の小巾板で天井が覆われることで、一方は階段スペースから2階へと続き、もう一方はFIXガラスを透かして、室内天井から軒裏へと連続した空間となっています。
この連続感は、本来ロールブラインドとするところを引き込み障子としたり、障子の上桟の鴨居溝に差し込む部分をアルミアングルにし、小巾板の敷目が鴨居溝となるようにしたりすることなどといった鴨居を消す工夫によって得ることが出来ました。
同じようにガラスの押え縁や出入りのガラス框戸でも同じ上桟処理をしています。また、小巾板は軒樋の樋隠しまで延長させることで、スカイラインをシャープに表現することを意図しております。
横浜の家データ
所在地 :神奈川県横浜市
家族構成 :夫婦、子供2人
構造 :木造2階建
敷地面積 :273.5㎡(82.8坪)
延床面積 :174.0㎡(52.7坪)
施工 :渡邊技建
設計監理 :結設計 藤原・中嶋