更新情報ブログ一覧

[ブログ] 釜石鵜住居ラグビー復興スタジアムの持つ意味1New!

写真は釜石鵜住居復興ラクビースタジアムの木造諸室が鉄骨のやぐらの中に建築される前のものです。仮設の観覧席もまだできていません。上の写真の手前のエントランスの公衆トイレ棟は私たちの設計です。このスタジア…


[ブログ] 鵜住居復興ラクビースタジアム

ラクビーワールドカップの盛り上がりがすごい。日本代表の3連勝が大きい。釜石鵜住居復興スタジアムでも10月13日にナミビアとカナダ戦が行われます。正直、このスタジアムの建設に関わることになったとき、申し…


[更新情報]

設計事例に釜石鵜住居復興スタジアム「木造施設棟」をアップしました。


[更新情報]

工務店や木造プレカット事業者などに向けた「FSU工法木造スケルトン施工協力者募集の計画」をアップしました。


[ブログ] 10/1秋のセミナー「木と太陽の設計術」で講師をします

10月1日(火)に建築会館ホールで開催される、手の物語(有)主催のセミナーで結設計の藤原が講師をします。Aブロックの「中規模木造がおもしろい」の中でFSU工法についてお話しします。ご興味がありましたら…


[ブログ] 三ツ沢の家 内覧会のお知らせ

来る2019年8月31日(土)に建主様のご厚意により、「三ツ沢の家」をご案内する機会を頂きましたのでご案内いたします。 建物は、ロの字型の平屋建てです。建物の中心にある中庭を囲むように各部屋が配置され…


[お知らせ] 夏季休業のお知らせ

弊社では下記の期間、夏季休業とさせて頂きますので、ご案内申し上げます。
2019年8月13日(火) ~ 2019年8月16日(金)
上記期間に頂いたお問い合わせには、8月19日(月)より順次対応いたします。


[ブログ] FSU工法 日刊木材新聞掲載

FSU工法について日刊木材新聞(令和元年8月1日号)に掲載されました。第一面の見出しにFSU工法について掲載されていました。 FSU工法の概要、60分準耐火構造認定、構造評定、これまでの実績、大径木の…


[ブログ] FSU工法現場見学会・工法説明会開催

2019年8月24日(土)に森林型建築FSU工法の現場見学会と、工法説明・FSU工法を使用した「森の宿」モデルハウスの提案の説明会を開催することになりました。詳しくはこちら。…


[お知らせ] FSU工法現場見学会・工法説明会開催

2019年8月24日(土)に森林型建築FSU工法の現場見学会と、工法説明・FSU工法を使用した「森の宿」モデルハウスの提案の説明会を開催することになりました。
詳しくはこちら


[ブログ] 信州大学山岳会館 建方工事動画

先日完成した「信州大学山岳会館」を建築している動画です。山岳部のOBの方が作成してくださりました。 FSU工法の建て方の様子が良く分かります。…


[ブログ] 三ツ沢の家 竣工引渡し

横浜市で工事していた三ツ沢の家が先日無事竣工し、引渡しになりました。この後、中庭などの植栽工事がありますので、まだまだ楽しみが続きます。 上の写真は、リビングから中庭を見たところです。この住宅は、ロの…


[ブログ] 一足早い墓参り

上の写真は実家の菩提寺の山門です。7月は父、母、長兄の命日が重なり、お盆には行けそうにないから5日にまとめて墓参りをしてきました。 本堂は300年以上古いお寺とのことです。 実家のお墓は並んでるお墓の…


[ブログ] 清祓いと地鎮祭

先日、清祓いというものに立ち会いました。 本来土地の神様と建物の神様は違うらしく、別々に行うものを建築関係者は安全祈願で地鎮祭として行ってきました。 今回解体する家に愛着があって、清祓いがメインで地鎮…


[ブログ] サテライトオフィス秩父より2 ―リモートワーク―

サテライトオフィスでは、完全にフレックスタイム制になるので自分で1日の時間割を決めています。子育て中に私にとっては融通が利いて大変助かります。 ただ、時間割を決めてはいるものの、、どうしても子供たちは…


[ブログ] 球体変遷

  花フェスのメイン会場である松本ドームに寄りました。 球状の傘を被った会場の中で、円形の鏡張りの仕切りの中に直径90㎝程の球状のサボテンがごろごろ展示してありました。 その数日後、高校同期…


[更新情報]

「FSU工法について (2019年度版)」を更新しました。


[ブログ] 信州花フェスタ2019

信州大学の山岳部OB山岳学士会が寄贈する部室(山岳会館)の建込みに立ち会った帰り、松本市で開催された信州花フェスタ2019に立ち寄ってきました。解体移築が容易な建築が展示してあるということで、見てきま…


[ブログ] サテライトオフィスより ―育児休暇復帰後―

久々投稿します、藁科です。 去年の4月に育児休暇から復帰して、早1年以上が経ちます。 子供は2歳と4歳の2人で、1人目の育児休暇から復帰してわずか4カ月で2回目の育児休暇に突入しました。 以前のブログ…


[ブログ] 信州大学山岳会館(部室)建築

去年から信州大学の山岳部の部室(13.5坪)の更新(建替え)のお手伝いをしています。ようやく建込みの段階に入ったのでブログに上げられます。これまでの部室は約半世紀前に当事学生であった卒業生が自力で建て…



美しく住まいを整える
デザインのルール85

エクスナレッジ(建築知識)から、結設計でこれまでに創ってきた設計事例のポイントを解説したものが書籍化されました。

設計作法(デザインのルール)

設計者には本来、依頼者に要求されなくても、その設計者なりに“建築(住宅)はこのような場合はこう考え、こう処置すべき”という自分を縛っているものがあります。それは法的拘束の範囲外のことなので設計者によってかなり異なっています。その違い、もしくは軽重のかけ方の差が設計者の個性というか味の違いであり、設計者を決める際の重要なファクターになろうかと思います。ここでは、私たちが設計作法として自己に課している事項の中の、計画概要に関連した事項の一部を、当たり前のことも含め、無作為に挙げてみます。選択の参考にして下さい。

コミュニケーションでは

  • 設計の依頼では言葉で表現しきれない要望や切実性が潜んでいることが多く、その意を汲み取り損なわないように努めなければならない。そのためにも各自の意向は出来るだけ家族の誰かを通してではなく、本人から直接伺うようにする。
  • 私たちの提案には一つ一つ理由があり、機能性・美しさ・構造・性能・融通性・費用対効果・作業性・空間の豊さ・防犯・コスト等、微妙なバランスの上に成り立っていることを自覚する。建築主からの変更や追加要望も、その奥にある本質を正しく把握し、その実現でも、小さな満足のためにバランスに歪みが生じないようにする。

全体構成では

  • 外観は当然だが、むしろ内部空間が美しく豊かであることに気を配る。
  • 構造の性能はあらゆるものに優先するが、生活があっての住まいなので、そのために生活をかなり損なうおそれがある場合は、構造、間取りともに内容を再検討し調整をはかる。
  • 提案は敷地、予算、環境、時代等の条件に不利と思われることがあっても、それらを見据え、不利を長所に転化し、最も価値あるものとなるように努める。設計者にとって永続的に責任と関心を持ち続けていくだけ価値あることを確認の上提案する。
  • 建築的何かがあるから良いと言われるより、何も無くても美しく、豊かさを感じさせ、その建主らしい個性が映える空間となるようにする。
  • 眺望等条件に潜んでいる良い特性は貴重な環境資源と考え、必ず住まいの中に織り込む。
  • 住まいの所々に、花や歳時記の飾り物ができるような余裕の空間を設ける。
  • 天井は、内部にしろ軒裏にしろ、機能性に拘束されにくい、デザインが可能な箇所として極めて重要であると考える。
  • 同じ目的の実現のためなら、予算は少なく、構法を単純にし、施工で余計な手間をかけさせない実現の仕方を考える。

間取り計画では

  • 居間及び食堂は住まいのメイン空間と考え、天井もできれば高く、しかも2階の場合は勾配をとり、変化と落ち着きのあるものにする。
  • 居間食堂を二階に設けたら、それに連続して、外部に家族で食事ができるだけのまとまったバルコニースペース(デッキ)を設ける。そこは外部の部屋と考え、ある程度プライバシーを確保した空間となるようにする。
  • 内部空間は、遠くまで抜けるように連続した空間とし、視線が飛ぶ距離をできるだけ長くとり、様々な状況に対応できる融通性のある間取りとする。
  • 床は原則としてバリアフリーとする。但し、玄関の上がり框や和室の床は、格調も考え、必要な段差をしっかりとるべきか吟味する。
  • キッチンは最低限、冷蔵庫、食器戸棚、配膳台、及び建て主が必要とする器機の収納スペースは必ず取る。できれば食品庫も設ける。
  • キッチン以外の部屋でも、洗濯機、洗面台と下着類収納、ベッド、食卓、ソファー、テレビ、ピアノ、パソコン、下足入、洋服入、机等は最初から置く位置を考慮する。
  • テレビ置場は動線や空間に与える影響が大きいので慎重に決める。
  • 階段は緩やかで、暗くなく、廻り階段は90度に3段はつくらない。
  • ドアホン、インターホン、門扉、玄関ドア、表札、ポスト等の取付位置は、防犯や外来の客、新聞配達、セールスのお断り等に矛盾のないようにする。

外溝、植栽計画では

  • 敷地全体の配置では、駐車スペース、自転車置場、アプローチ庭、物干場、バスコート、ごみ置き場用サービスコート等を考え、その上で、庭をできるだけ分散させないでまとめてとるようにする。
  • 植栽、塀、舗装等の外構計画も住まいの重要なデザインの要素として考え、敷地条件や予算が許せば、プライベートな庭、家の住人も通りすがりの人も楽しめる庭、生け垣等についても考慮する。
  • 居間食堂等と連続している半屋外的な部分には、中庭、コの字状コート(デッキ)等を設け、内部空間のように感じられる仕掛けを考え、内外共に豊かにする。
  • 屋外の水栓は、必要な所に必ず設ける。

窓の計画では

  • 居間食堂の壁は、一日を通して、光の色合いの変化が表情に出る採光を考える。
  • 部屋は、陽光を取り入れるようにできるだけ南に大きな窓をとり、それ以外にも小窓を設け風が抜けるようにし、かつ、霧除けや夏の陽差し除けの配慮を忘れない。
  • 壁を広くとった部屋は落ち着きを得られるので、窓の設け方は慎重にし、それでいて明るさを損なわないメリハリのある空間とする。
  • 窓には原則として網戸をつけ、内側には透明ガラスの場合障子又はブラインドあるいはカーテン等の取り付けを検討する。(格子等は防犯の項参照)
  • ガラスは原則として二重とし、断熱性を考える。
  • 浴室でも可能なら大きい窓を設け、緑が見えるなど気持ちよい空間とする。

太陽対策や温熱環境の計画では

  • 夏の太陽の屋根や窓への射熱は想像以上に大きいので、その対策は冬の断熱や壁などの通常の断熱とは別に考える。
  • 冬はできる限り室内へ陽がさすようにし、夏場は庇等で入りにくくする。
  • 広い部屋や吹抜け等天井の高い空間を持つ家は、輻射熱暖房あるいは床暖房、または深夜電力活用可能なヒートポンプ給湯の蓄熱暖房等で家中に蓄熱させる全体暖房を考慮する。
  • 断熱性能が施工精度の差で損なわれることが生じないように、建物躯体を断熱材で確実に包み込む外断熱もしくはそれに準じた断熱の仕様とし、住まいの中の温度差や時間による変化が少ない住まいとする。
  • 冬の太陽による熱は室内の空気を循環させて家中に蓄熱させ、十分に活用し、夏は通風窓を設け冷房への依存度を減らすなど、省エネを旨とする。
  • 床下換気口は、冬場に大幅な室温低下を招き、夏場には結露をおこしかねないので設けない。但し床下木部の腐食防止のための対策を施す。

細部の計画では

  • 家具の把手はできるだけ手掛けとし、金物等の出っ張りは避ける。
  • 建物には、外観デザインからも外壁の耐候性からも、できるだけ庇を設ける。
  • 揮発性化学物質の出る材料は原則として使用を控え、自然素材を使用する。
  • 照明スイッチは必要な位置にわかりやすくまとめ、可能なら集中させ、点灯しているか判らない灯のスイッチは消し忘れ防止の為にパイロット付スイッチとする。
  • 雰囲気の大事な空間は間接照明で処理し、なるべく光源は目に入れないようにする。
  • 設備機器はあまり目立たないところにさりげなく取り付ける。その上、メインの空間ではエアコン等の吹出口はガラリ等で目立たないようにし、かつ風が顔に直接当たらない位置に設ける。

防犯計画では

  • 防犯の方法は、依頼者の意向を汲んでかつ地域の状況に適した対策を考える。全体に矛盾がなく、かつ弱いところが生じないようにする。防犯機器も侵入者が家の中に入ってから機能するものより家に入らせないための対策を重視して考える。
  • 1階の開口部は鍵のかかるものとし、シャッターか雨戸もしくは格子を付ける。あるいは防犯ガラスもしくはフィルム貼りガラスとし、敷地内に他人が入り込んでも家の中に侵入しにくい配慮を施す。
  • 地域性を考慮して必要なら敷地内にも他人が入りにくい処置を考慮する。

この他技術的な縛りもありますが、ここでは一般的初期計画段階だけのものにとどめておきます。

私たちの考え方

私たちがお手伝い(設計支援)する意味

住宅が余っている今日、新たにつくる意味はあるのか、とよく問われます。

確かに以前は床面積を確保したいだけの家が多く建てられ、そこには私たち設計者の出番はありませんでした。今、そのような家は余ったら空き家にしかなりようがなく、新しく建てるなら、住み続けたくなるよう家にすべきと気付いてきた方が多くなってきたのではないかと感じられます。

自分の家の可能性の想像が困難で、普通、自分の状況でどんな家が建つかを知りたく、簡単に間取り提示してくれるところに依頼して可能性を探ろうとするようです。その場合提示されるのは法的許容範囲の自社商品の中から、希望に沿ったものが提示されます。決して想像力を働かせて、状況の可能性を探ることなく、優先順位の検討もなく、通り一遍のたたき台としての案の提示になります。それをもとに修正をして自分の家が作られていくようです。

私たちが家づくりに関わる意味は、そこでの初期の諸条件や要望の吟味にあります。単なる法や技術あるいは予算の検討だけではなく、通常では、見落とされがちな状況の可能性や要望の洗い直し作業の中、経験と感性ゆえに見出せる微かな可能性の発見と、それを磨くことでできる提案にあり、そこに決定的差が生まれます。だから私たちは安易な提案はできず、最初に設計契約をしていただき、腰を据えて初期段階を考えることを大事にしたいのです。

条件の検討作業は、作る方の満足のためだけでなく、建物をどこにでもある物から、自分の大事なものにする-カスタマイズ-行為にもなります。そして一緒に検討するが故にその価値が、独りよがりから客観性を獲得し、普遍的価値に転化し、建物が自分にとっての役割を終えて、転売されても、第三者にその良さが伝わり、継続して使われるものになります。(戸神台に家、棚楼居、他)

建てるからには、大事にしたくなり、独りよがりでなく、普遍的で美しくありたいと望む方のお手伝いに、私たちは意味を見出しています。それは、広さだけでも、天井が高いからでもなく、はたまた収納があるからとか、高価な機材を使用しているからでもありません。環境を上手に活かし、誇りを持てる気に入った空間であり、それでいて、環境負荷が少なく省エネで融通性があって堅固な建築です。その空間を味わえるのは、他人の価値観に流されず、これでよしとする見識と覚悟のある住み手の余裕ゆえと理解しています。

地球温暖化に抗い、環境負荷の少ない家づくり

異常気象や自然災害を招いている地球温暖化や、廃プラ等の環境悪化への対策は待ったなしです。しかし多くの方は自分一人ではどうしようもないと考えています。しかし私たち自から口にはしませんが、環境に関心があり、建築で何かできないかと感じている方に、選択肢として提案していることがあります。

「あなたの造る木造建築がFSU工法なら、通常の3倍以上の木材を使用し、30坪の床面積で、1haの森林整備を促し、8.8tの二酸化炭素を吸収固定させることになります」と個人でもできる可能性を提示しています。私たちは1997年の京都議定書が定められる前から環境負荷の少ない建築の仕組みを探し続けてきました。その結果、環境負荷の少ない建築としてFSU工法を提案しています。

FSU工法は木造建築の柱・間柱・筋交い・壁下地・仕上げという、煩雑な現場作業を必要とする現状の建築の仕組みから、部材を規格化し、殆どを工場加工して、現場に搬入し、組み建て・取り付けるだけでの仕組みにしたものです。

横架材間に挟み込み、パイプ等の金物でピン固定して耐力壁にする建築の工法です。屋根もパネル化し、他の部位も可能な限り工場加工して搬入し、数日で木造スケルトン(周壁構造躯体)が出来上がります。簡易宿泊も可能なスケルトンのため、設備や内装のDIYも可能です。

組立と解体が容易で、しかも解体部材は同じ工法なら再使用することも可能です。将来的には全国の各部材の製造状況や解体部材の存在情報も公開されて、希望に沿った注文と再販ができる、スマートな建築の仕組みに、移行し易すく考慮された、極めて斬新な特徴を持った工法です。

FSU工法はあくまで選択肢のひとつとして提案するもので、社会がまだこの工法に適した体制に整ってないところもあり、状況によっては多少の困難が伴うこともあり、それを一緒に乗り越えようとす想いを共有していただく必要があります。

⇒ FSU工法について詳しく見る

リフォームか建て替えか

空き家が増えていく状況に、何とか壊さず満足出来るものにしようとリフォームがブームになってきています。私たちもそのリフォームのお手伝いをしています。しかしリフォームは建て替え以上に難しいところがあます。リフォームでも水回りだけ改修したいというような場合は私たちの出番はありません。

地震に耐えつつ全体的に満足いくものしたい、というように多様な判断と思考を必要とする場合なら、お手伝いする意味が生じてきます。その場合、リフォームでどこまで満足いく空間が可能か、そのための費用負担の見極めと耐震性の判断、建築基準法上の問題、と建て替え以上に考えなければならないことが多くあります。まさに設計者の判断と提案の必要なところです。

リフォームで見誤るのは費用負担との見極めです。リフォームは建て主にも施工者にもやってみないと分からないところが多く、見積もりが難しいところがあります。建て主の方はリフォームだからこんなもんだろうと甘く見る傾向があり、施工者も壊して中を見てみないと分からないからと、最初から保険をかけた見積もりにして提示する傾向があります。それでも追加はやはり追加で請求はされますから、予想以上にかかった、という建て主の声をよく聞きます。これだったら新築にした方が良かったと言われる方の多いゆえんです。

設計者はここまで先を読んで、最初に述べた問題を一つ一つ検討しながら判断し、提案をしなければなりません。そこに難しさがあります。リフォームは現場を見ない限り最終的には判断はできませんので、事務所で相談受けても、最終的には現場を見て提案するようにしています。

固有性を求めて、普遍的価値を生み出す

設計者の社会的役割

何時、どのような時代にあっても、建築(住宅)にしか提示できない、社会を豊かにする独自の社会的役割があるはずと考えています。その中で私たち設計者のなすべきは、個々人と社会を豊かにする固有の空間価値(の可能性)を、建築設計という視点からひとつでも多く見つけ(創り)出し、提示することであると思っています。私たち設計者にしかできないことはまだ沢山あると感じています。

多様な固有性のもたらすもの

個々の業務での役割は、依頼された建物の個別的条件に応えて、最善の有り様を提案することにあります。結果提案されるものは個別的条件に忠実になればなるほど固有な回答になります。何時の時代でも自然界や社会では多様な固有性が豊かさを生み出し、あらゆるものを相互に生き生きとさせます。多様性によって個々も輝き、生活も充実し、望ましい文明や文化を作り上げていきます。生産効率を求める現代の経済社会にあっては、その固有性は必ずしも求められてはいません。そのような社会にあっても私たちは敢えて、個々の固有性を大事にした建築をつくりたいと思っています。

豊かさをもたらす固有性とは

真に固有な建築は、決して住む人や設計者の恣意性によるものではなく、そこでの状況に即したある必然性が備わっていてこそ、社会を豊かにする力が発揮されると思われます。その必然性も、そこに住む人と場所性だけではなく、それを創ることに関わった施工者とそれらを調整統合する設計者にまで、すべてにとって必然と感じさせるものでなければ力強いものにはなりません。そしてその必然性を丹念に手繰って行こうとすると、どうしても一般社会が抱える構造的な問題に行き当たります。その社会性までをも考えられた固有な建築とそこに創られた空間は、その社会と時代を写し取り、普遍的価値を生むものと信じて励んでおります。このような一人一人、異なる人が、異なる場所に住まう、固有な住宅は、他所の個別的で多様な生活を許容し、お互い刺激しあい、より多様化した価値を生み出し、そこに住む人や社会をより豊かにしていくと確信しています。

独自の建築手法

個々の業務から派生した普遍性のある建築手法

私たちは通常の設計業務において個々の建物の解決策を探す上で、多くの方に共通すると思われる問題で、私たちでもできる普遍的解決策を見出せそうな場合、通常業務に差し障りの無い範囲内で、それを見いだし、次に生かそうとすることがあります。ここに上げた取り組みは、その結果生じた手法の数々です。

取組み中の事柄

釜石ラグビースタジアム建設に釜石産材を活用しようという地元森林組合の発案で、事務室、検査室、VIP室、放送室、等々の諸室や公衆トイレを木造で作る設計及び監理の協力してきました。

釜石地方森林組合と一緒に始めた森の貯金箱事業の関係から、木造部分トイレ棟と木質諸室の設計ということでお手伝いすることになりました。公衆トイレの一期工事は2018年7月に終了し、こけら落としのイベントやラクビーの試合で使用開始されました。木質諸室の監理は2019年4月に完了し、公衆トイレの二期工事の設計・監理は2019年6月末に完了しました。
これらの施設は地元の釜石産の木材をふんだんに使った復興のシンボルの一部になりました。



信州大学の山岳部の13.5坪の部室を、山岳部出身のOB会(山岳学士会)が大学のキャンバス内に、大学の演習林のカラマツを使って建てようとする事業への協力です。

信州大学の山岳部出身の友人がいて、学生当時彼らがプレファブ材等を集めて自力建設した部室が老朽化し、解体の危機にあるということで、再建の話がOB会(山岳学士会)で出て話が始まったそうです。最初予算がないということで、鉄骨等のプレファブで作る案が出されたけど、プレファブの割に費用も少なくなく、山岳部の部室に鉄骨はどうか、という疑問の声が出たとのことです。友人がたまたま私どもが色々な工法の木造を得意としていることを思い出し、何とか安く木造で作れないかと、打診され、それならと簡単な木造で、カラマツが内外にふんだんに表された建物を提案して、色々紆余曲折があって、結果として協力することになりました。2019年6月の大学の70周年記念事業の一つとなりました。

木を使った外壁といえば、下見板か縦羽目板もしくは縁甲板にすることが多く、昔からの外壁で悪くはないのですが、現代にあったものはないだろうかと、色々試行錯誤して考案された木材の外壁仕上げ材です。

木造の建築で木造らしく、と望まれた場合、外壁も木材で作ろうとすると板貼りと選択肢が限られていて、もう少し量感のある仕上げができないものか、と考えて生み出したものです。色使いを工夫することで、節等の欠点も目立たせない使い方も可能で、他にない、斬新な外壁デザインではないかと思っています。ただ、多少値が張るので、もう少し安価に製作できるよう色々工夫しているところです。

写真内の連棟建物の左棟が小校貼り外壁、右棟が下見板貼り外壁
デティール


通常の下見板貼り仕上げ
小校板貼りの開発途中の彫りを深くした段階の仕上げ


角材を連結した、仕上げなしの構造壁躯体だけで、すでに60分耐火構造間仕切り壁としては取得してある、国交省の準耐火認定の、耐火試験データを活用して、60分構造外壁としても、試験なしで認定を追加取得しました。

柱角材を立て並べた構造外壁の躯体だけでは、これまで30分の防火構造しか取得しておらず、取得してある60分耐火の認定は、躯体表しの壁としては内部間仕切り(耐火区画用)としての認定しか取得していませんでした。取得してある構造外壁の60分の耐火認定は、躯体の上に仕上げを施した状態での認定のため、躯体を表した状態では、外壁として使用できません。耐火試験の内容は外壁でも、間仕切りでも同じなので、一緒に外壁としても認定をして欲しいところでしたが、なぜかそれは法規上認められず、申請し直さないと得られないことになっています。そこで今回も(一社)岩手県建築士事務所協会さんと岩手県森林組合連合会さんと一緒に、躯体表し(仕上げなし)の構造外壁の60分耐火の認定を共同で申請し、認定取得しました。

耐火試験前

耐火試験後試験体を取り抱いたところ

細い蛍光管を使って演出していた間接照明を、LEDのテープ状の照明器具を活用して、これまでできにくかった箇所や、建築的処理で大工手間を多く要していた使い方を、殆ど手間をかけずに容易に間接照明ができるようにする手法の開発です。

これまでの間接照明は、最低30㎜φ蛍光管であったため、それを見せず反射光だけを活用しようとすると、使用可能な箇所が限られ、大工さんに設置場所の事前の細工工事をお願いせざる得なく、余計な費用を要していました。テープライトは厚さ7㎜、幅12㎜、長さ自由で、隠すのに容易で、設置にあまり場所を選びません。電源機器の置き場など考えなければならないことも少なくはないですが、様々なところに活用が可能で、照明デザインの手法として色々開発していこうと考えています。

勾配天井の壁際間接照明

カーテンボックスの溝ライン内の間接照明

私どもが開発協力FSU工法は、建築職人の減少に伴い生産の殆どを工場加工するという、今後の木造建築のあるべき仕組みを先取りした工法といえます。木造建築の関係者には極めて関心が高く、採用を検討してみたいという方のために、工法説明や指導もしくは講演等、普及協力をしています。

省エネタイプのヒートポンプ方式の基礎蓄熱ヒーターは、エアコンの室外機のようなもので温水を作り、それをベタ基礎のコンクリートに埋め込まれた樹脂配管に通して温め、一日分の熱量を夜間に蓄熱させ、昼放熱します。これは温める暖房から、冷まさない方式の暖房とすることで、スイッチも朝晩ではなく、11月にスイッチをいれ、3月に切る暖房です。2,3日程度の旅行なら、留守の時も温度設定を少し低くしたまま、スイッチをoffにはしません。夏場の冷房として使用することもできます。但し、床下に結露をさせないために、使い方に注意が必要で、そのコントロールに難しいところがあります。
深夜電力なら、電気代の割引があり、さらにヒートポンプの場合は効率がよく、使用電力量がヒーターの場合の1/2~1/3ですみます。現在のところ同じ熱量を必要とする暖房でのランニングコストは最も経済的です。

住宅の暖房方法は住宅の気密や断熱性能の向上と共に色々変遷しています。省エネ志向もあって、南国の開放的家づくりから、北海道のような閉鎖的な空間にする傾向があります。温める暖房から、家全体を蓄熱体にして、終日同一温度に保ち、熱を逃がさないようにする傾向があります。

ヒートポンプ温水基礎蓄熱暖房

これまでの取組みから派生した建築手法

吸音小幅板天井

吸音小幅板天井

天井仕上げを板張りにし,その板と板を少し隙間を設けて貼り、そこに音を吸収することを考えました。板の幅、材種、隙間の幅、遮音、内部に入れる吸音材、等々色々考えて現在のようなデザインになっています。現在では吸音性能より、当事務所の住宅の空間デザインの大きな特徴として、多くの方から要望される仕上げ方法になっています。この小幅板天井の手法は、その後障子の隠れ鴨居、フィックスガラスの押さえ桟、空調のリターン口、軒裏では通気層の空気取り入れ口、ブラインドの出し入れ口、等々として様々に隠れた機能や役割を果たしています。

特殊骨材入りモルタル櫛引仕上げ
障子やサッシ、カーテンレールの鴨居を入れ込むことも可能

今日の建築は、床のフローリング、天井と壁の石膏ボード、大きなガラス窓、大型テレビ、オープンキッチンの洗い物の音、等々と音を反射する材料、あるいは発生し易い機器や空間で構成されます。そのため家中が反響し合い、室内が騒々しく、落ち着かない空間になりがちです。それで1999年あたりから、なんとか音を吸収することを考えました。床にカーペットを敷くのは、ダニ掃除等で嫌われます。壁は様々な物が置かれます。単純に吸音板を貼るだけでは味気ない音響ルームのようになり、意匠設計者としては情けない方法です。操作できるのは天井しかないと考え、そこで吸音しつつ意匠的にも許容できる手法の試行錯誤が始まりました。最初は板状のパーフェクトバリアーを張るなどしてみたり、板の幅を変えるなどしましたが、結局現状の状態が、吸音効果やデザイン及びコスト等、色々な意味で最も完成された状況になっていると思っています。

特殊骨材入りモルタル櫛引仕上げ

特殊骨材入りモルタル櫛引仕上げ

特殊骨材入りモルタル櫛引仕上げは、セメントと砂とを水で捏ねて、鏝で擦り付けた十数ミリ厚のモルタルに、顔料とリシンや特殊な骨材を混入して混ぜ合わせた仕上げ材を1、2ミリ厚に塗り、その後乾き具合を見ながら櫛または剣山のようなもので、横に挽いて表面を小さな波状にした左官仕上げです。顔料で様々な色を出すことができ、櫛で引くことで、内部に混入した砂や骨材の表面が露わになり、自然な土壁の風合いを出すことができます。本来は剣山のようなもので搔き回した、リシン掻き落とし仕上げという、ものを応用したものです。骨材が露わになり、微かな波状に仕上がった壁は、時間帯によって異なる光の加減がその壁に反映されて、ところどころほんの少しながら露わになった骨材が自然な土壁の雰囲気を醸し出し、時間ごとに微妙に味わいが変化して飽きない空間になります。

十数年前前までの外壁はモルタルが最も一般的でした。その上に様々な吹き付け材や顔料を入れたリシン吹き付けまたはリシン掻き落とし等の仕上げを施していました。それが今日ではそれに似せた壁を工場で製作し、現場で打ち付けるようなものになってしまいました。塗り壁は水を使うため湿式の外壁と言われ、サイデングは水を使わないので乾式の外壁と言われます。湿式は、手間暇が多くかかるということと、左官職人の経験と技術に出来栄えが左右されるため、一般的にはあまり技量が問われないサイディングが多く使われるようになってきました。私共が使用していた特殊骨材入りモルタル櫛引仕上げは、塗った仕上げ材の乾き加減を見計らって櫛を引きますが、乾き過ぎるとボロボロとカケラになって落ちてきます。また乾いてないと骨材に纏わり付いた衣が骨材を包んだまま隠れた状態で、樹脂を塗ったかのような表情になり、自然な風合いが出ません。骨材に纏わり付いた衣を剥ぎ取り、骨材の一部が露わになるようにするのがコツですが、なかなかうまくいきません。初めて塗られる左官屋さんの場合、何度か試し塗りを見本で繰り返して、勘所を掴んでから、本番に入っていただくようにしてます。

和紙貼りの和室

和室の部屋の視覚的構成要素である柱、長押、廻縁、鴨居、落とし掛け、開口部の枠等の木部を無くし、壁と天井を和紙で包み木部の線を見せずに和室を構成する手法です。

和紙貼りの和室
和紙で包まれた和室。床柱だけ錆丸太で素材感を強調

和紙貼りの和室
同左正面。手前天井は葦べニア


通常の和室は真壁づくりで見せる柱(型)と長押や鴨居のラインで構成され、床の間の落とし掛けの高さは、部屋の内法(出入りする鴨居の下端の高さ)より床柱の幅の1~1.5倍ほど高くするなど、部屋の構成方法にあるきまった比例配分にするのが一番美しいといわれる「木割り」寸法というものがあります。確かにその寸法を崩すとどっかおかしくなるところがあります。数寄屋造りでは柱型や長押を殆ど壁で覆い隠す、大壁という手法で処理することも多くなっています。

その木割を意識させずにノンスケールに処理しつつ、壁の構成の比例寸法だけは多少意識しつつ、面構成と素材感で和を感じさせる手法として、和紙貼りの和室を探求しています。時々韓国の大河ドラマにの古い民家に、和紙で包んだ部屋が出てくることがあります。伝統的和室を望まれる方でない場合、現代に合った和室として、和紙貼りの和室を極めて行きたいと取り組んでいます。

和紙貼りの和室
手前葦ベニヤ貼りと和紙貼りの天井の段差を利用した間接照明。和紙貼り天井には間接照明が杉柾ベニヤ貼り天井より効果的

和紙貼りの和室
床の間の取れない部屋の壁厚を活用した飾り棚簡易床の間。大壁の和室の壁の和紙貼り


丸窓開口部

部屋の中の壁に穴が開いているかのように設けた、フィックスの丸窓で、壁厚の中にブラインドも仕組まれていて視界を遮ることもできます。外部からも丸く見せる場合もあれば、四角に見せる場合もあります。

丸窓開口部
外側が方形の丸窓。はめ殺しガラス

丸窓開口部


部屋の方向性からその面の壁には、内部空間的に開口部を設けたくなく、しかし食卓等があり外光が欲しい場合に、光が入って食卓を照らすために設けた穴ような窓です。四角の窓でもいいのですが、四角ですと小窓開口部でしかなく、丸くすることでそこが多少華やかになり、空間にアクセントを与える効果があります。

開口部周り仕上げ巻き込み枠

開口部周り仕上げ巻き込み枠

空間を柔らかく見せたい部屋の開口部や壁のコーナーを付け枠等で壁の見切り縁を設けるのではなく、壁仕上げ材をそのまま巻き込む仕上げ方法です。ボード下地の場合はボードの角に半径15ミリ程度の丸面を取り、その上を壁仕上げします。左官壁ならもちろんですが、クロスの場合も、必要な箇所はそのようにすることがあります。

空間に意図した雰囲気を生み出させるのは、仕上げの色や材質の影響が大きいですが、案外仕上げのエッジの処理でも隠し味のように効いてきます。左官仕上げの場合、質感だけでなく巻き込んだ部分が柔らかい雰囲気を醸し出し、かつ壁の量感を感じさせます。クロスでも、クロスの種類を選ぶことになりますが、左官ほどではありませんが、似たような雰囲気を生み出すことができます。

規格型キッチン組み込みオリジナル厨房

システムキッチンの規格品を活用して、対面式キッチンとして、食道側から流しの中が見えにくいように30㎝ほどの高さと奥行きの手渡しカウンターを設け、奥行き分を流し側のトップカウンターをその分広く使えるようにし、その下を食堂側から収納として使用できるようにしたキッチンです。
タイプは様々あります。いずれの場合も背面収納をキッチンと同じ幅で設けるようにしています。

流しを壁際に設けても、キッチン用の機材の収納が必要であり、その置き場を最初から設けておかないと、引渡し後に空間がごちゃごちゃした空間になり、使いにくいキッチンになります。それならと、流しを食堂側に向けた対面式にし、背面に最初から収納を設けられるようにしたのが、このキッチンの始まりです。

RC造屋上通気工法防水

RC造屋上通気工法防水


ハーフユニットバス組み込み木製板貼り浴室

浴槽の高さまでをユニットバスにしてその上を木製の板を貼って木の香りを楽しめるようにした浴室です。木製の板でなくタイルもしくは大きなガラス窓等にするなど自由な内装にできることが特徴です。

浴室は在来工法で作ったものは、手間や費用をかけた割には、防水上問題が起こりやすく、土台を腐らすなどの事故が多く発生しやすいところです。そこで完璧な防水処置を施したユニットバスにする方が多くなりました。そのユニットバスですと個性的なものを望む方には物足りない思いをされる方多く、かといって在来で作ると、問題が発生しやすいので、防水対策はしてあって自由性もあるものとしてハーフユニットバスを活用しています。ユニットバスに木の板を貼ったものがなく、せっかく戸建にするなら、木の香りを楽しめ、大きな窓を設けられる浴室として、活用しています。

ハーフユニットバス組み込み木製板貼り浴室

ハーフユニットバス組み込み木製板貼り浴室


RC造屋上通気工法防水

通気工法防水は鉄筋コンクリート(RC)造の屋上の仕上げ方法の一つで、コンクリートスラブ(床)の上に防水を施し、その上に断熱材を敷きアスファルトルーフィングを被せ、その上に広さ30〜45㎝角の、厚さ30〜50㎜のコンクリート平板を15㎜ほど隙間を設けて、かつ40㎜ほど浮かせて敷く仕上げの工法です。目的はコンクリートスラブに日射熱が直接伝わらないように、間に空気層を設けるための処置です。コンクリートを暖めてしまうとその熱は蓄熱され、夜になって室内に放熱し、外よりも蒸し暑い部屋にします。

RC造の屋上の断熱材は、施工がし易いため、通常スラブ(床版)下に敷くことが殆どです。それですと、日射によって温められたコンクリート表面の温度は80度ほどになり、それが蓄熱され、夜スラブ下の断熱材を通してゆっくり放熱してしまいます。それを防ぐには断熱材を余程厚く設ければ別ででしょうが、それよりコンクリートに蓄熱させないことの方が効果的だと考えての処置です。平板と平板の隙間を通って平板下の空気と外が同じ温度であれば、せいぜい30〜40度程度で、その下の断熱材が有効に効いて、コンクリートに蓄熱させる熱量は半減されます。平板は四隅のモルタル団子で浮かしますが、施工の容易な通気工法用の専用足つき平板もあります。

RC造屋上通気工法防水

RC造屋上通気工法防水



木造オリジナル棟換気

木造オリジナル棟換気

夏場の屋根の遮熱を逃すために設ける屋根面の通気用の棟換気(出)口です。雨の侵入を防ぎつつ空気を抵抗少なく出すために、棟に設けた換気用の開口です。

既製品の棟換気口もあるのですが、空気の排出量が少ないので、夏場効果的でないので、確実に排出するようにオリジナルに設けた換気口です。


FM工法・DEWS工法(60分準耐火認定 取得済み)

集成材(厚み120㎜×幅0450㎜×長さ2~6m)を立て並べて壁にした工法で、固定は専用の金物に木部を通してピンを打ち込んで固定します。ピンを外せば解体が可能です。FM工法は加工や組み立てが容易なためそれほど手間はかかりません。DEWS工法はFM工法と同様ですが、横架材を外さずに壁だけを取り出す、部分解体が可能ですが、固定金物が複雑になるために、建築に手間がかかります。

新建材をできるだけ使用しないで、環境に負荷をかけずに、林業に貢献する建築を創ろうとして開発した工法です。集成材製作には接着剤が必要で、それなりの工場がないと製作できず、どこでもできるわけではなく、費用もそれなりに要します。

FM工法・DEWS工法
DEWS工法の実例

FM工法・DEWS工法
FM工法の実例

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